地理はどのような学習をしていた科目か、みなさんは覚えているだろうか。 歴史や公民は割と学ぶかイメージしやすい科目なのだが、 意外と地理とは何を学ぶ科目だったのか、一言でまとめることは難しい。 ではなぜ難しいかというと、我々は表面上のテーマとし…
公民という科目は、中学校の第三学年から始まるが、 実はそれ以前にも言葉自体は、もう少し前に出会っている。 それはどのタイミングかというと、第一学年歴史の「公地・公民」である。 さあ、何時代の言葉だったか覚えているだろうか? 答えは飛鳥時代で645…
前稿では公民科は地歴科と比較して、政治・経済・社会など、 扱う範囲が多岐に渡るという面で、大きく異なっている。 また、公民科は1969(昭和44)年以前は、公式には「政治・経済・社会的分野」と 呼ばれており、分野としての統合を図るために、 名称の他に…
公民の授業と聞いて、何を習ったか読者諸君は思い出せるだろうか。 東京書籍の公民教科書を見ると前半に政治分野、後半に経済分野が 掲載されている。 そして高校へ行くとこれが政経や倫理、現代社会へと分化していく。 ちなみに現代社会はという科目はなく…
学生のときに、「なぜアフリカの国々には直線的な国境が多いのか」という 授業を受けた。結論から言ってしまえば19世紀から20世紀にかけて、 欧州列強と呼ばれるヨーロッパの強国が、地図上の緯線・経線を利用して、 勝手に分割したからである。当然、当該地…
前稿では、今日における中学校社会科の構造について、 いわゆるπ型の形式が一般的であるというお話をした。 つまり1、2年生の間は地理と歴史を学年で分けず、 むしろ地理で幾らか単元を学習したら歴史の学習に移り、 そこで幾つか単元を終えたら再び地理の学…
積み木を積むか、それか座布団を重ねるか。 中学校社会科の進め方は主にこの2つである。どういうことか。 中学校社会科は大きく地理・歴史・公民の3分野が設定されているが、 それを取り扱う順番によって、「座布団型」と「π(パイ)型」と呼ばれる 2つの方…
学習指導要領というものをご存知だろうか。 これは文部科学省により、だいたい10年に一度くらいに出されるもので、 今後の教育の方針を示した計画書とも呼ぶべきものである。 我々が覚えさせられた教科書も、この学習指導要領の方針に基づいて編集され、 検…
日々ニュースを見ていると、たまに教育や学校現場に関する記事を見る。 みなさんは教育というテーマについて、どの程度関心をおもちだろうか。 特に近年は、SNSやネットの発達により、教育現場を取り巻く様々な取り組みや 課題がより広く報道されるようにな…